テキストサイズ

ソレは、そっと降り積もる・・・。

第9章  夫婦になる前に営みを・・・

  


「はい。」


 返事をすると彼が口元に手を当てて庭から出ていった。


「どうしたんだろう・・・?」


 彼の反応が不思議だった。


「珱月さま。」


「ロイさん。」


「中で冷やしましょう。」


「はい。」


 素直に執事と室内に戻る。


 》 *


「ジュリアス~」


「なんでしょうか、王妃さま。」


 王宮に戻るとすぐに王妃から声が掛かった。


「昨日は、どうだったの?」


「王妃さま・・・・・・あのようなイタズラは、感心しませんね。」


「あら、イイ夜を過ごしたんじゃないの?」


「珱月は、そう言うことに疎い子ですよ。」


「そんな〝疎い子〟を連れ去ったのは、どこの誰だったかしらね~」


「っ・・・」


 王妃は、暇潰しなのかかなり絡んでくる。


「でも、あなたも軽率よ。」


「は?」


  

ストーリーメニュー

TOPTOPへ