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Receptor

第1章 receptor

白い朝がブラインドの隙間から溢れて、ふたりを優しく包む。
乱れたシーツが昨日の情事を物語っていた。
先に目を覚ました男は、栗花落 貫(つゆり とおる)
貫の胸で眠る少女は、栗花落 紀(つゆり かなめ)
ふたりは従兄妹(いとこ)同士だった。
貫は紀の寝顔に微笑むと、額に小さく口付けて体を起こした。
光を浴びた筋肉質な貫の美しい裸体は、色香を漂わせていた。
「…にぃ…に…?」
紀は小さく呟いて目を覚まし、寝惚け眼で貫の腰に腕を回すと、胸を押し当てて絡みついた。
紀は幼い子供のように貫を、にぃにと呼ぶ。
「どうしたんだ?そんなに甘えて」
貫は指先に紀の髪を絡めて紀の頬を擽(くす)ぐる。
「目を覚ましても、にぃにが隣にいてくれて嬉しいの」
紀は呟くように言い、貫の肌に甘く唇を這わせていく。
「いつも一緒に寝てるだろ?怖い夢でも見たのか?」
紀は小さく首を振って、儚げに微笑んだ。
紀が貫の肉棒に指先を滑らせると、熱く滾っていく。
「紀が楽にしてあげるね」
紀は肉棒を優しく握り、擦りながら舌の先を滑らせる。
小さな水音を立てながら肉棒の先端を唇で吸い付いていると
「だめだよ、紀」
紀を拒む貫の指を絡めて握ると、紀は舌の先を小刻みに震わせて肉棒を舐め回す。
指先で肉棒を擦ると、膨張して熱を持つ。
肉棒を口に含むと粘着質な水音を立てながら吸い付き、浅く反復させて焦らしていると、貫は深いため息を吐いた。
「もっと吸ってくれ、紀」
貫は絡めていた指を外して、紀の頭を押さえつけると強引に腰を反復させて突き上げる。
苦しさのあまり紀は目に涙を溜め、頬は熱を持って赤く逆上せていく。
貫の息は荒く乱れ、紀の蜜壷は甘く締め付けられる。
「…んん…っ…はぁ…ん」
紀は甘く喘ぎながら舌を肉棒に絡め、唾液を垂らしながら粘着質な水音を立てて喉奥深く反復させて貫を味わう。
紀は唾液に塗れながら雄の臭いに溺れていく。
貫が荒い息を吐くと肉棒は熱く膨張して脈を打ち、精液が紀の口腔内を噴きあげる。
紀は突然の口にいっぱいに広がる苦味に顔を歪めながら、まだ生温かい精液を飲み込んだ。
「ちゃんと飲んだのか見せて」
貫は紀の唇を指先で優しくなぞり、指を侵食させて紀の唇を開かせる。
紀は口を大きく開けて貫に見せると、貫は満足気に微笑んだ。
「残さずに上手く飲めるようになったんだな」

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