家庭教師ヒットマン リボーン!小説・バレンタインは大騒動!?
第5章 雲の守護者
二人の風紀委員を連れて来た草壁は、騒ぎを見て苦笑した。
「ええ、流石に授業に影響するのでは止めないわけにもいきませんからね。委員長からも厳しく言われていますし」
そう言って後ろにいる二人の委員に合図を送る。
二人は頷き、教室の中へ入っていった。
そして響く怒声と悲鳴。
傍観を決めて、草壁を見た。
「今日は朝から大変ですね。昼食、食べれました?」
「ご心配なく。早めに取りましたから」
「そうですか。あっ、さっきヒバリさんとお昼一緒に食べたんですけどその時にチョコ大福をいただいたんですよ」
「チョコ大福?」
「はい。それが凄くおいしくて! アレ、並盛で売られているものですか? 売っているお店、知っているなら教えてほしいんですけど」
安ければリボーン達にお土産として買っていくのも良いだろう。
美味しさを思い出して、思わず笑顔になる。
しかし草壁は何事か考えた末、少し神妙な顔で口を開いた。
「沢田さん。それはいつも委員長が食しているものだと、聞かれましたか?」
「えっと…。間食用に買ったものだけど、買いすぎたと聞きました。だからご馳走になれたんでしょうけど…」
「ああ、なるほど」
理解できたという笑顔になる草壁。
「あっ、もしかして老舗のお菓子とかですか? すっごく高かったりします?」
「いえ、そんなに高くはありません。ただ街外れの少し遠い所に、創業四百年になる和菓子屋があるのをご存知ですか?」
「はい。遠いので中々行けないんですけど、時々母さんが大福を買ってきてくれるので知っています」
「そこでつい最近、発売されたものでしてね。委員長はあそこの和菓子を好みまして、時々間食用に我々が差し上げているんですよ」
「そうだったんですか。あそこの和菓子、長蛇の列ができるぐらい人気ですもんね。手に入れるのにも苦労しそうですね」
「ええ。ですがいつもは委員長一人分だけなので、我々もそう苦労はしていなかったのですが…」
「ええ、流石に授業に影響するのでは止めないわけにもいきませんからね。委員長からも厳しく言われていますし」
そう言って後ろにいる二人の委員に合図を送る。
二人は頷き、教室の中へ入っていった。
そして響く怒声と悲鳴。
傍観を決めて、草壁を見た。
「今日は朝から大変ですね。昼食、食べれました?」
「ご心配なく。早めに取りましたから」
「そうですか。あっ、さっきヒバリさんとお昼一緒に食べたんですけどその時にチョコ大福をいただいたんですよ」
「チョコ大福?」
「はい。それが凄くおいしくて! アレ、並盛で売られているものですか? 売っているお店、知っているなら教えてほしいんですけど」
安ければリボーン達にお土産として買っていくのも良いだろう。
美味しさを思い出して、思わず笑顔になる。
しかし草壁は何事か考えた末、少し神妙な顔で口を開いた。
「沢田さん。それはいつも委員長が食しているものだと、聞かれましたか?」
「えっと…。間食用に買ったものだけど、買いすぎたと聞きました。だからご馳走になれたんでしょうけど…」
「ああ、なるほど」
理解できたという笑顔になる草壁。
「あっ、もしかして老舗のお菓子とかですか? すっごく高かったりします?」
「いえ、そんなに高くはありません。ただ街外れの少し遠い所に、創業四百年になる和菓子屋があるのをご存知ですか?」
「はい。遠いので中々行けないんですけど、時々母さんが大福を買ってきてくれるので知っています」
「そこでつい最近、発売されたものでしてね。委員長はあそこの和菓子を好みまして、時々間食用に我々が差し上げているんですよ」
「そうだったんですか。あそこの和菓子、長蛇の列ができるぐらい人気ですもんね。手に入れるのにも苦労しそうですね」
「ええ。ですがいつもは委員長一人分だけなので、我々もそう苦労はしていなかったのですが…」