家庭教師ヒットマン リボーン!小説・バレンタインは大騒動!?
第3章 そしてバレンタイン当日
「うん、まあ今日は特別にね」
「バレンタインだからですよね? でも一体誰にあげているんでしょうね」
友人二人が目的ならこんな朝早くではなく、放課後を狙って来るはずだ。
しかし女性達の行動を見ているうちに、ふと気付いた。
女性達はヒバリを見ながら、風紀委員達にチョコを渡しているのだ。
そして風紀委員達は受け取ったチョコをダンボールに入れて、次々校舎の中へ運んで行く。
…つまり。
「ひっヒバリさん目当てでしたか…」
怖いもの知らずと言うか、何と言うか…。
「…ヒバリさん、学校外でもモテるんですね」
「まあお礼の意味もあるんじゃないかな」
「お礼?」
首を傾げて見せると、ヒバリは軽く息を吐いた。
「街をパトロールしている時に、彼女達に絡んでくるバカな奴等を咬み殺したことがあるからね」
「ぶっ」
つまり、彼女達はタチの悪い男達から救ってくれたヒバリに一目惚れした―ということか。
確かにこの綺麗な外見に強さを交えた彼に救われたら、彼女たちの目には王子様のように映ったことだろう。
…実際は魔王とも言えるようなタチの悪さを持っているのだが、一目見ただけでは理解できないだろう。
彼は常に風紀委員の腕章を付けているから、そこから並盛中のことを調べたのだろう。
そして朝、風紀委員として校門の近くに立っているので、そこを狙い目としてやって来たのか。
「そっそれにしても凄い量ですね」
アリの行列を連想させる風紀委員達の姿に、軽く虚しさを感じる。
「まあ中には危険物もあるだろうから」
「きっ危険物ぅ?」
思わずヒバリから離れた。
「風紀委員は感謝もされるが、恨みも買う。検査は厳重に風紀委員の方で済ませるから、安心して良いよ」
危険物の正体について、聞きたい気持ちもあったが、安心して良いと言う彼の言葉を信じることにした。
…今日はただでさえ一日鬼ごっこのような真似をしなければいけないのに、これ以上の心の動揺は抑えたかったからだ。
「バレンタインだからですよね? でも一体誰にあげているんでしょうね」
友人二人が目的ならこんな朝早くではなく、放課後を狙って来るはずだ。
しかし女性達の行動を見ているうちに、ふと気付いた。
女性達はヒバリを見ながら、風紀委員達にチョコを渡しているのだ。
そして風紀委員達は受け取ったチョコをダンボールに入れて、次々校舎の中へ運んで行く。
…つまり。
「ひっヒバリさん目当てでしたか…」
怖いもの知らずと言うか、何と言うか…。
「…ヒバリさん、学校外でもモテるんですね」
「まあお礼の意味もあるんじゃないかな」
「お礼?」
首を傾げて見せると、ヒバリは軽く息を吐いた。
「街をパトロールしている時に、彼女達に絡んでくるバカな奴等を咬み殺したことがあるからね」
「ぶっ」
つまり、彼女達はタチの悪い男達から救ってくれたヒバリに一目惚れした―ということか。
確かにこの綺麗な外見に強さを交えた彼に救われたら、彼女たちの目には王子様のように映ったことだろう。
…実際は魔王とも言えるようなタチの悪さを持っているのだが、一目見ただけでは理解できないだろう。
彼は常に風紀委員の腕章を付けているから、そこから並盛中のことを調べたのだろう。
そして朝、風紀委員として校門の近くに立っているので、そこを狙い目としてやって来たのか。
「そっそれにしても凄い量ですね」
アリの行列を連想させる風紀委員達の姿に、軽く虚しさを感じる。
「まあ中には危険物もあるだろうから」
「きっ危険物ぅ?」
思わずヒバリから離れた。
「風紀委員は感謝もされるが、恨みも買う。検査は厳重に風紀委員の方で済ませるから、安心して良いよ」
危険物の正体について、聞きたい気持ちもあったが、安心して良いと言う彼の言葉を信じることにした。
…今日はただでさえ一日鬼ごっこのような真似をしなければいけないのに、これ以上の心の動揺は抑えたかったからだ。