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キミの事を取り戻せるなら

第5章 キミの事

20分後、マネージャーからLINE が
“今さっき重そうな荷物持って帰って来て出掛けたけど、どういう事?”
「えっ!?荷物置きに家に一度帰って来たって!!」
10分後
美花「すいません。待たせてしまって!!」
「荷物くらい俺達が持つのに!!」
美花「そんな事させられません。私の荷物だから。大丈夫ですよ(笑)」
ユウ「カフェ入らない?喉渇いた。」
カフェに入ると運良く席が空いていた。
ユウ「美花なに飲む?」
美花「カフェモカにします。」
レジで払おうとすると
美花「私が払います。皆さんを待たせてしまったので!!」
ユウ「そんなの気にしなくていいよ。」
美花「でも・・・。」
ユウ「じゃあスイーツ選んでよ。」
美花「・・・。」
「どうした?」
美花「皆さんの好みがわからないから、ごめんなさい。」
結局、適当に見繕ってテーブルに・・・
って、端から見たら俺達なんだろ?
真ん中に、ちょこんと座った美花。
その周りを9人の男って!!
異様だよなぁ(笑)
コタ「美花、俺達に遠慮なんてしなくていいからさ。敬語も辞めようよ。」
美花「でも私、一番下っ端ですよ。」
コタ「関係ないよ。仲間じゃん。」
美花「・・・いいんですか?わ、私の事、認めてもらえるんですか?」
コタ「俺達のヘンなプライドのせいで傷付けてごめんな。」
美花「う、嬉しい(泣)ありがとうございます。」
泣かせちゃったな。
でも今からは、どんな時でもキミの事守るからさ。
ユウ「他に見たいものは、なにかある?」
美花「日用品と食品と、時間があれば服を見たいです。」
やっぱり、すぐには敬語抜けないか笑

店を出て、すぐあった服屋の前
ユウ「気に入ったのあった?」
美花「このシャツワンピ可愛いなぁって思ったんです。」
ユウ「買ったら?」
美花「可愛いけど私には似合わないから、違うお店に行っていいですか?」
ユウ「そんな事ないと思うけど?」
確かに似合うと思うんだけどな。
美花「あ、あっちにもあったので・・・。」
ユウ「じゃあ、そっち行く?」
美花「はい。」

でも、その後は日用品と食品ばかり見て買って、服屋には行かなかった。

マネージャーにこの話をしたら、服が思った以上に高かったかららしい。

マネージャー「子供達が喜んでたよ。ありがとう。」
美花「良かった♪」








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