テキストサイズ

君を乗せた空

第1章 SIDE‐RUKA

屋上でスケッチをしていた日、たまたま、飯島先生は、違う街での会議に出掛けていた。

「お、溝口じゃないか。」
振り向くと、そこには佐々木先生が居た。
「いやな、実はココで、コレを育てさせてもらっててね。」
彼は屋上の隅で、朝顔と向日葵を育てていた。
「少しでも、太陽に近いところで育ててあげたくてさ。」
「園芸、お好きなんですか?」
「死んだ母がそういう人だったから、俺もうつったのかな。」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ