テキストサイズ

君を乗せた空

第1章 SIDE‐RUKA

彼が、地味な私の何を気に入ったのかは知らない。

放課後、美術室に残って絵を描いていたら、急に声を掛けられた。
「熱心だね。」

美術部なんて大概、漫画研究会と合体しているからこそ、人気があるモノだ。
うちの学校みたいに、ご丁寧にそれが分離しているからこそ、私が卒業したら廃部になるような美術部になってしまったのだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ