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君を乗せた空

第1章 SIDE‐RUKA

単身赴任の父が兄を育て、鬱病の母が私を育て、兄が15歳、私が12歳の時に、両親は再び、家族全員で暮らす決意を固めた。

夫婦仲はとても良くなり、どこからどう見ても、幸せな家庭が出来上がったように見えた。

でも、思春期にいきなり一緒の部屋にぶち込まれたキョウダイには、それは大層「酔狂」な結果を生み出すことになってしまった。

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