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君を乗せた空

第1章 SIDE‐RUKA

兄に勝てるとは思っていなかったし、両親を今更困らせるのも、私には躊躇われた。

律儀にもコンドームを着けて、毎晩襲ってくる兄を、私は黙って受け入れた。

嬉しいとかイヤだとか、そういう感情は何も無かった。
只ひたすら、私は「自分の役目」に従じた。

「溝口さんよりは、私のほーがイケてない?」
と、私を侮蔑して笑う女子だって、間違いなく処女であろう、そんな田舎の中学校で。
私は多分、クラスで唯一、フェラチオの仕方を知っている生徒だったに違いない。

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