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君を乗せた空

第1章 SIDE‐RUKA

電車で毎日痴漢に遭い、年に数回はスカートに精液を掛けられ、自宅では兄に犯される。
そんな私だったけれど、学校では品行方正過ぎて地味に見えるくらいの存在でしか無い。

だからこそ、飯島先生との関係は、本当に誰一人として、気づく様子も無かった。

例え、私が「部活」をする度、彼が「指導」をしたって。
コンクールに出す為の水彩画に、私が熱心に取り組み、飯島先生が顧問としてアタリマエの指導しているようにしか、誰の目からも、見えていなかったのだ。

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