恋の声
第5章 マネージャーの仕事
マネージャーと言っても、常に一緒にいるわけではない。
制作会社やキャスティング会社に台本をうけとりにいったり。基本ネットからの漏洩や、サーバーがダウンすることを恐れて、台本は基本手渡し。
アフレコも付いていたり、いなかったり、ラジオも収録時間の遅いラジオは付いていないこともある。
初めは出来るだけ2人の仕事を観察するために、大抵のところはついて行った。
阿部さんは基本スタジオ入りは早く、意外と細かい面が多い。そしてチャラチャラしている。
瀬戸さんは不器用な様で、収録後も自主いのこりをして音協さんたちを悩ませていた。
「お2人ともは今日はこの収録で終わりですね。お疲れ様でした…タクシー呼んでおりますから」
「ありがとう雪穂ちゃん!じゃ瀬戸おっさきー」
「はい。お疲れ様です。阿部さん」
阿部さんは今日は瀬戸さんと同じ現場で、タクシーに乗り帰っていった。
「瀬戸さんはタクシーは?」
「俺は…瀬戸川さんこそ夜遅いのに危ないですよ?歩きですか?」
腕時計の時間を確認すると時刻は19時を回っており、それ程遅くはなかった。
「まだ早いし全然大丈夫ですよ。あははっ…それに私、痴漢とかあったことないし」
「ダメですよ。女の子なんだから。送ります。
それに……実は付き合ってほしい事があるんですよね…」
眉をひそめて、あまりにも困ったような表情をするものだから、不思議と何でも言うことを聞きたくなってしまう。イケメンの罠…
「わ、私はマネージャーですから、仕事のことで出来ることはサポートしますよ…」
「本当ですか?…実は新しく決まった漫画のドラマCDが少女漫画何ですが…初めて演じるような役で…だから女性に意見を聞きたくて…」
「なんだ、そんなことですか!わかりました。
事務所に戻って相談しますか?それとも…」
私が話している途中で割って入るように話を割いた
「出来れば、防音の部屋が良くて…」
うちの事務所は運悪く、上の階が居住スペースのあるビルだから防音の設備を管理人に拒否されていた。
「すぐに行けるところだと…カラオケくらいしか…この近くでボイストレーニング様のスタジオ貸してる所がないか探しますね…」
私はカバンの中から、仕事用のタブレットを出し検索を始めた
瀬戸さんは少し口をモゴモゴと動かしている
「俺の家に来ませんか?」
制作会社やキャスティング会社に台本をうけとりにいったり。基本ネットからの漏洩や、サーバーがダウンすることを恐れて、台本は基本手渡し。
アフレコも付いていたり、いなかったり、ラジオも収録時間の遅いラジオは付いていないこともある。
初めは出来るだけ2人の仕事を観察するために、大抵のところはついて行った。
阿部さんは基本スタジオ入りは早く、意外と細かい面が多い。そしてチャラチャラしている。
瀬戸さんは不器用な様で、収録後も自主いのこりをして音協さんたちを悩ませていた。
「お2人ともは今日はこの収録で終わりですね。お疲れ様でした…タクシー呼んでおりますから」
「ありがとう雪穂ちゃん!じゃ瀬戸おっさきー」
「はい。お疲れ様です。阿部さん」
阿部さんは今日は瀬戸さんと同じ現場で、タクシーに乗り帰っていった。
「瀬戸さんはタクシーは?」
「俺は…瀬戸川さんこそ夜遅いのに危ないですよ?歩きですか?」
腕時計の時間を確認すると時刻は19時を回っており、それ程遅くはなかった。
「まだ早いし全然大丈夫ですよ。あははっ…それに私、痴漢とかあったことないし」
「ダメですよ。女の子なんだから。送ります。
それに……実は付き合ってほしい事があるんですよね…」
眉をひそめて、あまりにも困ったような表情をするものだから、不思議と何でも言うことを聞きたくなってしまう。イケメンの罠…
「わ、私はマネージャーですから、仕事のことで出来ることはサポートしますよ…」
「本当ですか?…実は新しく決まった漫画のドラマCDが少女漫画何ですが…初めて演じるような役で…だから女性に意見を聞きたくて…」
「なんだ、そんなことですか!わかりました。
事務所に戻って相談しますか?それとも…」
私が話している途中で割って入るように話を割いた
「出来れば、防音の部屋が良くて…」
うちの事務所は運悪く、上の階が居住スペースのあるビルだから防音の設備を管理人に拒否されていた。
「すぐに行けるところだと…カラオケくらいしか…この近くでボイストレーニング様のスタジオ貸してる所がないか探しますね…」
私はカバンの中から、仕事用のタブレットを出し検索を始めた
瀬戸さんは少し口をモゴモゴと動かしている
「俺の家に来ませんか?」