
惰性同棲
第2章 惰性同棲
カイトは私のこと、彼女だと思って暮らしてるのかな。つまりは、好きでいてくれてるのかな。
と、中学生みたいなことを考える。
でも今は現状を話して「脈アリかな〜!?」とはしゃいではいられない。
なにもできなかった1日を取り返すように部屋を片付ける。私が食べたお菓子の袋や、食器、読んで出しっ放しの漫画や本。机の上が綺麗になっていく。
胸の内でモヤモヤしているものは、どうすれば片付けられるんだろう。
もしカイトにこの話をして、体目当てなだけだったら辛すぎる。でもどうせそうに決まってる。
家事も完全にこなせず、お金も出さず、すっぴんでただ堕落していく女を好きになるはずがない。
真理だ…と思ってはまた悲しくなる。
