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恋のハードル高し!!

第22章 ヤキモチと嫉妬

逞の怒った顔が段々近づいて来て、首をすくめて逞を見ると、息のかかるほど近い位置で止まった。


「明日、ウチの病院な?!」


「…はい。」


すると顔が離れて行き、逞の膝から足が降ろされて立ち上がった。


一瞬…
キスでもされるのかと思った。


夏祭りの日、『チューするよ?』って言われてから、何となく…意識しちゃってたのかも。


あり得ないのに。


ドアに向かって歩いて行く逞の背中を見て、ちょっと切なくなる。私を置いて花火に行くんだと思ったから。

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