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恋のハードル高し!!

第26章 奇行

逞は私に近寄って、抱きしめてくれた。

何があった?って聞きたいのをきっと堪えてる。私はその、頼りになる腕にしがみついてただ泣いた。


「もう…夏休み…みんなと過ごさない。」


「ミラ…。」


「こんなの…あんまりだよ。私が…何したって言うの?!」


「取り敢えず…その髪、どうになかしないと。」



どうにか…できるものではない。
根元深くまでハサミを入れられ、触っても直ぐにわかるほどガチガチに切られているんだ。



「これじゃ…本当に坊主だよ…。」

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