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ふぃくしょんエッチ

第3章 トウメイニンゲン

その時、頬に冷たい感触がした。

なんだ…これは…。


湿ったようなヌメヌメしたような。

手の甲で拭き取るが
拭き取れたというよりはむしろ
広がってしまった感じだ。


ちっ…雨漏りか?

また、ポツリポツリと頭上に
落ちてくる。

こめかみを伝いながら頬、顎、
そして手のひらに落ちていく。


真っ暗で気づけなかった。

いや、気づかなかった方が良かった。


だが、ライトは偶然にもそれを
照らしてしまったのだ。


天井に吊るされた、仲間の生首を。


「ひっ……うああああ!!!」



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