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ふぃくしょんエッチ

第3章 トウメイニンゲン

-そこからの記憶はない。


あの暗闇の中、気が動転して…
後頭部に衝撃を感じて…


そしたらこうなっていて。



『やぁ。また会ったな』


「………くっ…」


今俺は首吊り状態になっている。
首吊り状態になっているが吊るされているわけではない。


下には椅子があって
辛うじて息をすることができる状態だ。



「どこにいやがる。姿を…見せやがれ…」


『あぁ、そうだね。君が見えるなら』


ヒタ…ヒタ…ヒタ…ヒタ…


後方から奇妙な足音が聞こえる。
そして見てしまった。


おぞましいものを。


「お…おまえ…………」



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