
狂恋 ~狂おしい恋に身を焦がす~【BL】
第1章 10年ぶりの再会
「体の方も、確認しますか」
ぎくっ。
「かっ体って、どういう意味だよ?」
「この十年間、浮気をしていなかったどうかの確認です」
そう言う利人の表情は笑顔だが、眼は全く笑っていない。
背中に悪寒が走る。
「いっいや、浮気なんてしてない。男も女も」
「だからそれを確認するんです」
「信じろって! それにこういう場合、また友達関係からはじめるもんだろ!」
「二十八にもなって、何を純情めいたことを言っているんですか?」
「恋愛は純情じゃないのか!」
「そんなのとっくの昔に卒業したじゃないですか」
グイグイ引っ張られ、ベッドルームへ引きずり込まれる。
「りっ利人の方こそどうなんだよ? お前なら、男も女も黙っちゃいないだろ?」
「私は雅夜以外の人間に恋愛感情を持たれても、気持ち悪いだけです」
笑顔でサラッと恐ろしいことを言いやがった…。
「ベッドは大きめのを買ったんですよ。二人で寝るには、大きい方が良いと思いまして」
…そしてやっぱり人の話を聞いていない。
うんざりしながらベッドを見て、口がパカッと開いた。
「…コレはいわゆる、キングサイズというヤツか?」
「そうですね。確か商品の説明文にもそう書いてありましたね」
金持ちしか泊まれないホテルにでも置いてありそうなサイズと豪華さを兼ね備えたベッドが、部屋の中心に置かれていた。
コイツの実家のベッドもそこそこ大きかったが、これは異常だ!
「高校生ならともかく、社会人にはこのぐらい必要でしょう?」
…いや、利人自身が異常だったな。
「必要か? このサイズ」
もっと小さくても良い気がする。
大人が五人並んで寝ても、ベッドから落ちるということはなさそうなサイズだ。
ベッドをグイグイ押してみると、信じられないぐらい肌触りが良く、弾力も良い。
「必要ですよ。特に激しい運動をするには、ね」
肩をどんっと押され、ベッドの上に倒れた。
「利人っ! いきなり何する!」
ぎくっ。
「かっ体って、どういう意味だよ?」
「この十年間、浮気をしていなかったどうかの確認です」
そう言う利人の表情は笑顔だが、眼は全く笑っていない。
背中に悪寒が走る。
「いっいや、浮気なんてしてない。男も女も」
「だからそれを確認するんです」
「信じろって! それにこういう場合、また友達関係からはじめるもんだろ!」
「二十八にもなって、何を純情めいたことを言っているんですか?」
「恋愛は純情じゃないのか!」
「そんなのとっくの昔に卒業したじゃないですか」
グイグイ引っ張られ、ベッドルームへ引きずり込まれる。
「りっ利人の方こそどうなんだよ? お前なら、男も女も黙っちゃいないだろ?」
「私は雅夜以外の人間に恋愛感情を持たれても、気持ち悪いだけです」
笑顔でサラッと恐ろしいことを言いやがった…。
「ベッドは大きめのを買ったんですよ。二人で寝るには、大きい方が良いと思いまして」
…そしてやっぱり人の話を聞いていない。
うんざりしながらベッドを見て、口がパカッと開いた。
「…コレはいわゆる、キングサイズというヤツか?」
「そうですね。確か商品の説明文にもそう書いてありましたね」
金持ちしか泊まれないホテルにでも置いてありそうなサイズと豪華さを兼ね備えたベッドが、部屋の中心に置かれていた。
コイツの実家のベッドもそこそこ大きかったが、これは異常だ!
「高校生ならともかく、社会人にはこのぐらい必要でしょう?」
…いや、利人自身が異常だったな。
「必要か? このサイズ」
もっと小さくても良い気がする。
大人が五人並んで寝ても、ベッドから落ちるということはなさそうなサイズだ。
ベッドをグイグイ押してみると、信じられないぐらい肌触りが良く、弾力も良い。
「必要ですよ。特に激しい運動をするには、ね」
肩をどんっと押され、ベッドの上に倒れた。
「利人っ! いきなり何する!」
