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甘いキスを君に

第12章 喧嘩

「どうしてわからないんだ。こっちの資料だと言っているだろ」

「征弥…怒ってる…?」

「あぁ、見てわかんねぇかよ」

「私何かしたかな…思い当たることがないんだけど…」

そう、この時謝っておけばよかったのだ。

実際に美波は何も悪いことをしていないし、俺が怒る必要もなかった。

今日だって、美波は教えた資料をすぐに覚えた。

なのに、イライラしていた俺は美波にキツく当たってしまったんだ。

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