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甘いキスを君に

第12章 喧嘩

美波は相当怒っている。

俺が話しかけても完全無視。

謝っても、こっちを見ることすらしない。

自分の手元ばかりを見て、俺の方は絶対に向かない。

「美波さん…ごめんなさい…」

「……」

何度謝っても、美波の方から沈黙が破られることはない。

俺は、もう一度反省してから謝ろうと決めて資料室を出た。

自分のデスクに戻ってパソコンを立ち上げる。

すると、すぐに新入社員の彼女がやって来た。

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