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甘いキスを君に

第14章 不調

征弥は、私と出会った頃に比べるとものすごく笑ってくれるようになった。

何度その笑顔に救われただろう。

近頃は、その笑顔を見ると心のモヤモヤが晴れるようになっていた。

だが、最近体調が優れない。

何をしていても気持ち悪くて仕方がないし、ご飯を食べても戻してしまう。

ただ疲れが溜まっているだけだと思って、私は毎日を送っていた。

けれど、日に日に症状は酷くなり、今では朝起き上がるのが辛いほど具合が悪かった。

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