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甘いキスを君に

第14章 不調

けれど、こんなことを征弥に相談して心配をかけたくない。

心配されてあの笑顔が見られないよりも、あの笑顔で私に笑いかけてくれていた方が、今は安らげる。

ある日、とうとう起き上がれなくなった私は、会社を休んだ。

本当は休んでいられないほどの忙しさだが、倒れてしまった方が迷惑だろうと判断したからだ。

私は会社と征弥に休むことを連絡して、再び眠りについた。

しばらくして、目が覚めるとお昼近くになっていた。

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