テキストサイズ

もう一度キスさせて

第2章 私の心臓おかしいかもです

「は、早すぎたかな...」






翌日学校に着いたのは朝の7時。



早めに来て、先生方があまり職員室にいないほうが置いときやすいかなって...




おもったんだけど...。




職員室を覗いて見て、あまり居ないどころこか全く居ない。







まぁ、いいか




「失礼します、吉沢先生に用があってきました」




それにしても学校開くのって早いんだね


もっと遅く開くんだと思ってた






「って、誰もいない...?」



シーンと静まりかえる職員室。



聞こえてくるのは隣のコピー機の音だけ








よし、さっさと置いて自分の教室戻ろ




一応袋に包んだ先生の上着の上に隠すようにプリントを置いた。



「これなら大丈夫か」



きっと怪しまれないよね




「何が大丈夫だって??」




後ろを振り向いたら、


コーヒー片手に大量のプリントを持った先生が立っていた。





「っぎゃぁぁぁぁぁ「お、ちょ うるせーよ」



び、びっくりした




誰もいないと思ってたのに




「すいません...」




恥ずかしいったらありゃしない


口を塞いで辺りをキョロキョロ見渡した




ふぅ、誰もいないみたい




「で、なに置いたの?それ」



「あぁ、昨日上着返しそびれたので」





私がそう言うと、あ〜と思い出したような反応




...気づいてなかったんだ。





たまに抜けてるよね吉沢先生って





「わざわざありがとな」


「いえ、私こそ昨日はありがとうございました」


先生も忙しそうだから


では、と付け足して職員室を出ようとすると







「今日数学あるけど課題は終わった?」



「か、だ、い?」



なにそれ聞いてない


「まぁ、寝てたからわかんねーよな」


ほんと、すみません





「どこが課題なのか...教えてください」




自力で解くしかない


解説聞いてないから、まぁしんどい





「ノートと教科書持ってきて、あと書くものも」




ん?


ページだけパパッと教えてくれればいいのに。





よくわかんないけど私は大急ぎで教室に戻り



言われた通り教科書とノートを持って職員室に戻った。











ストーリーメニュー

TOPTOPへ