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もう一度キスさせて

第1章 先生が初めて

「や、やばい!遅刻する〜」



階段をだぁぁっと慣れない1個飛ばしで降りる私。


1階まで残り4段だったその時...




スっと右の角から人影が見えた。

いや、こっちに曲がった!!!!?



「わっ、危ない!」


根本的に危ないのは私だが...


その人にそう叫び、
どうにか退いてもらおうとしたものの


私の勢いに負けてそのまま激突したのです。


その瞬間

反射的に避けようとしたのか、

ただ驚いて足を滑らせたのか、



私は転げ落ちそうになった。






怖くてぎゅっと目を瞑って


身体が地面に落ちる衝撃に備えた...んだけど、



びっくりするくらい地面が近くて、
痛いと言うよりはあったか...って!!!



これは地面じゃない!!!!



て、てててゆーか待って



唇に違和感があるのはどうして?

なんか生暖かくて...柔らかい?


なに、これ




恐る恐る開けた目には


それはもうこの世界が割れるんじゃないかってくらい衝撃的な光景だった。






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