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陽咲~ひなさく~

第1章 陽

入学式も終わり、自分のクラスへ向かうと

「山崎くん…だよね?」と一人の女が声を掛けてきた。
「私のこと分かる?!」
「…しらねえ。」
「そ、そっか!そうだよね!私、羽崎 結衣。よろしくね!一応中学も一緒だったんだけどなぁ…」
「…あっそ。」
そう言い、俺は咲桜とクラスが離れたことがショックで落ち込んでいると、また声をかけられた。

「お!陽向一緒のクラスじゃん。」

あー…。「悠人」
「おま…!俺様と一緒のクラスっていうのに暗いな!」
うるせえ…。
こいつは、中学から仲がいい『田嶋 悠人(はると) 』うるせぇけどこいつも顔はいい。モテる。

「なに?咲桜ちゃんが違うクラスだからそんな機嫌わりぃのかよ」ちっちゃい男だねぇ。っとうるさいヤツ

「咲桜ちゃん、モテるだろうねぇ。モテモテの陽向くんでもクラスが離れるとなると、守れないねぇ。」
ンなの、知ってる。知ってるよ。けど、
「…誰にもやらねぇよ」

俺がどれだけの間咲桜を想ってきたか、軽い気持ちで近づいてくるヤツらに咲桜は譲らねぇ。

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