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　　　　　　　　　１１

　しばらく、わたしのあそこを、舌で撫でてくれていた、恒さんが、クリトリスを舌で撫ではじめた。
　わたしは、あまりの気持ちよさに、
　「恒さん
　　恒さん」
　と、言った。
　気持ちいいと言いたかったのか、恥ずかしいと言いたかったのかわからないが、ただもう、恒さんと呼びたかった。
　恒さんは、わたしの手を握ってくれて、わかったと言うように、ギュッギュツと握りなおしてくれた。
　恒さんの舌が、クリトリスを撫で続ける。
　けっして、強く撫でているわけではないのに、わたしの気持ちよさは、どんどんおおきくなっていく。
　わたしは、とうとう、泣きだした。
　あまりにも気持ちよくて、どうしていいかわからなくなり、自然と泣いてしまったのだ。
　それなのに、恒さんは、舌でクリトリスを撫でるのを、やめてくれない。
　わたしは、泣き続けた。
　でも、泣いているのだけど、気持ちよくて、恒さんに、ありがとうと言いたかった。