たけるとみかる―双子みたいな幼なじみ―
第3章 杉並実果留
部屋に入ると、そのままベッドにダイブしてうっぷした。
「はぁーーーー……」
まだ熱い。私にまで風邪が移ったみたいに熱い。
顔だけじゃなくて、身体中が熱い……。
「どう……しよう……」
武と……キス、しちゃった……。
何回もキスして……
それで……武に胸を触られて……
それから――
武の手は、私の下の方に……触れてきて……
「ーーーーっ」
もーうっ、ダメッ! こんなの、完全にダメだよっ!
私も限界だよ、武……
ん? あ、あれ?
髪を結んでいたのに、ほどけてる。
ヘアゴム落としたっぽい。どこに?
少しだけ辺りを見回したけど、すぐにやめた。
はぁ……今はヘアゴムなんてどうでもいい。武のことでいっぱいいっぱいだよ……。
とにかく、こうなってしまったら終わらせなくちゃいけない。
夕崎君に伝えなきゃいけない。
――私の本当の気持ちを。
私は気持ちを十分に落ち着かせてから、スマホを取り出した。
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