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注射、浣腸、聴診器、お尻ペン。

第17章 修正型電気けいれん療法*(1)

*ナースステーション





「桜庭先生、お疲れ様です。コーヒーどうぞ」







「気が利くね。サンキュー」






「実は、明日ひとつ個室に空きが出るんですよ。保護室から誰かうつします?」






「そうなんだ〜。そうしたらどうしようかな〜。1号室が覚醒剤、2号室が美優ちゃん、3号室が覚醒剤、4号5号6号室が統合失調症だったよね?」





「ですね。」





「そしたら美優ちゃんなのかな。だけどあの子、電気けいれん療法やることになったんだ。」





「電気やることになったんですか?」





「うん。懲罰ですか?とか色々言われたけど。成井くん、同意書用意してね」





「わかりました。で、保護室から誰を出します?」





「どうしようかな。迷うなぁ」





「やめときます?」





「いや、美優ちゃん出すか、5号室出すか、で迷ってる。成井くんならどっちにする?」






「僕ですか?そうですね。美優ちゃんですかね」






「よし。美優ちゃんにしよう。」





「同意書とお部屋の準備しときますね」





「お願いします〜」






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