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注射、浣腸、聴診器、お尻ペン。

第17章 修正型電気けいれん療法*(1)

私が、やっとの思いでトイレから出てくると、部屋には大きな医療機械が運び込まれており、桜庭先生もいた。





『ビックリしたぁ。なんでいるの?』






「なんでって、僕のこと?」






『突然現れないでよ。っていうか…なぁに?その機械は?』






「これで心電図とろうと思って。」





『あ、そっか。さっき言ってやつ。』







「うん。上半身は全部脱いで。下は足首が出るようにしてくれればいいよ。」






『上半身全部?…は、はだかになるの?』








「そうだよ。準備できたらベッドに横になってね」







『え、…ちょっとぉ。恥ずかしいから嫌なんだけど』







「大丈夫。いちいち見ないから」







『そういう問題じゃない』






「はっきり言って美優ちゃんの体には興味ないの」






『…そ、んな言い方…失礼だよ。私だって、乙女も恥じらう年頃なのに…』







「めんどくさいな。もう。いちいち絡んでくるなよ」







『桜庭先生こそ、逆ギレしないで』




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