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注射、浣腸、聴診器、お尻ペン。

第19章 修正型電気けいれん療法*(2)

私の体に血圧計と心電図、酸素飽和濃度などが装着され、電気刺激のための電極を頭に装着し終わった頃、タイミングよく桜庭先生が手術室に入室してきた。







メインの医者の登場で、さすがに場が引き締まる。








桜「おはよう。美優ちゃん」







美『おはようございます』








桜「瀧先生、準備どう?」







瀧「終わってます。」







桜「それじゃあ美優ちゃんは麻酔してもらうから横になって」







私は、頭に装着した電極のコードが絡まないように、そっと横になった。





無影灯のスイッチがついた。いよいよだな。






瀧「美優、酸素マスク着けたら麻酔薬と筋弛緩剤が体に入って眠くなるよ」






1,2,3,4,5,6






麻酔で眠りに落ちる瞬間、乗り物酔いのような感じがした。









でも、覚えているのはそこまで。




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