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注射、浣腸、聴診器、お尻ペン。

第20章 修正型電気けいれん療法*(3)

桜「美優ちゃん、手術終わったよーー。」






名前を呼ばれて目を覚ますと、桜庭先生が笑顔だった。






桜「無事に終わったからね。お疲れ様。」






美『…せんせい。ありがとう。』





桜「どういたしまして。よく頑張ったね。」






瀧「美優、回復室にいるからな。」






美『瀧くんもありがとう。先生、嵐は?』






桜「嵐は小児科病棟に来たみたいだよ。もう帰っちゃったけど。」






瀧「美優、頭痛とかめまいはしないか?」






美「大丈夫。」





瀧「嘔吐や筋肉痛も大丈夫か?」





美『うん。』






瀧「副作用大丈夫でよかった。2時間ぐらいしたら病室に戻れるから。」







美『お腹空いたよーー。』







瀧「お腹空いてるって、おまえ…。」






美『だって。』






瀧「あとで桃食わせてやるから。待っとけ。」







美『桃、楽しみ。』








桜「いつの間にか美優ちゃんと瀧先生、仲良くなってたんだね。」






瀧「同郷なんです。」






桜「同郷?そんな事あるんだ。瀧先生にまかせて僕はこれで行くけど、もう寝ないようにね。」







美『待って。体に付いてる管取って。』





桜「病室に戻る前に瀧先生に取ってもらってくれる?僕は他の患者さんに呼ばれてて行かないといけないから。」






瀧「美優、少し我慢だよ。」





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