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注射、浣腸、聴診器、お尻ペン。

第22章 性交処置


診察室に戻ると「ちょっとキツイ言い方しちゃってごめんね。」と黒木先生が謝ってくれた。




そんな。悪いのは嘘をついた私なのに。




「処女膜は通常、ヒダ状になってて真ん中が少し開いてるんだ。」




先生は簡単なイラストを書きながら分かりやすく説明してくれた。





「それが完全に塞がってると、腟内に粘液が溜まったり子宮に液体が溜まって、お腹が痛くなったり、しこりができたりしてしまう。それが"処女膜閉鎖症"っていう病気。」






紙に、大きな文字で"処女膜閉鎖症"と書いて教えてくれた。






私は、その病気らしいーー。





「だいたいは思春期に生理が来なくて発見されることの多い病気だけどね。」





『治療法はありますか…?』






「ちゃんとあるよ。」





『もしかして、あそこをメスで切るとか…ですか?』





「昔と違って今は、メスで切ることはしない。できるだけ自然に開通させるのが主流になりつつあるんだ。」





『自然になんてできますか?』





「心配しないで。指でグリグリ抉じ開けるのは痛くて可哀想だからしないよ。」






『じゃあどうやって治すんですか?』





「カップルと同じようなエッチでの処女喪失が一番いい開通方法だと思う。」





『でも彼氏はいないし、相手が…。』





「それで相談なんだけど、桜庭先生に処女喪失のお手伝いしてもらったらどう?待合室にいるし」





桜庭先生。処女喪失。お手伝い。
3つの言葉が頭の中で繋がらない。




「この処置すれば生理も順調になるし生理痛もなくなる。妊娠も出産もできる。」





桜庭先生は安心な男で、セックスするなら"オススメ"だと言いたいのか。





「処女喪失の相手が桜庭先生で良ければ僕から話してあげるよ。」










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