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注射、浣腸、聴診器、お尻ペン。

第24章 モーニングアフターピル

夜遅く、病室に戻ると産婦人科医黒木先生が
私のベッドで爆睡してた。





『黒木先生ここで何してるんですか?起きて下さい。私のベッドですよ。』





「ああ、ごめん。後診察しようと思って待ってるうちに寝ちゃったよ。処女喪失は上手くいった?」






『おかげさまで』





「よかったね。痛みは我慢できた?」





『痛かったけど終わった瞬間に忘れちゃいました。』







「どれくらい出血した?」






『シーツが血の海でした。それに男性器を抜くたびに、あそこから血の塊が出てました。』





「じゃあ診てみよっか。」





『はい。』






先生の指示通りベッドに仰向けになって足を開いた。





パチンパチンと白い手袋をはめる音がした。






「ああ、なるぼどね。裂傷してる。痛くないの?」






『完全に麻痺しちゃってます。』






「麻痺したままでいいよ。クスコ(膣鏡)で診てから洗浄するよ。」





『まだ何か入れるんですか?』





「SSサイズのクスコを入れるけど。大丈夫、桜庭先生のものより小さいから痛くはない。」





『そうなんですね。』





「洗浄してから寝たいでしょ?」





『はい。でも、とっくに就業時間過ぎてるはずなのにすみません。』






「構わないよ。クスコが入るから天井を見ながら息はいて、力抜いてて」






『ふうーーー。』





金属性の冷たい感触がしたあと
わずかにその嘴(くちばし)が開かれた。





「ナカは切れてない。赤くなってるだけだから一週間もしないうちに元に戻ると思うよ。じゃあ次、洗浄しようね。」






クスコは、簡単には入りスルリと抜けた。






「使い捨てタイプの膣洗浄剤を入れるからね」とタンポンのアプリケーターを差し込むと、ジェルが出てきた。






『ギャーギャーしみる!しみる!』






「おいおい、なんつう声出すの?お産の人でもそんな声出さないのに」






『しみるーー!ギャーッ!』






「もう大袈裟だな。(笑)これやっとけば臭いとか痒みが気にならないから。下着つけていいよ。」






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