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注射、浣腸、聴診器、お尻ペン。

第26章 第一売店

食べて食べて食べまくって
しばらくは暗い部屋で
放心状態でいた。





『美優…』





気がつくと、隣に瀧くんがいた。


午後に診察があるって言ってたもんね。





「床に座っちゃってどうした?」





『瀧くん…。』





「うん。どうした?」





『…なんでもない。』






「なんでもないことないだろうが。昼間からカーテン閉めて…どうした?」






『…ひくっ。ひくっ…。』





「美優、先に散らかってるお菓子を片付けてベッドに戻ろう。それから泣こう。」





『…ひくっ。ひくっ。瀧くん…』





「なんか辛いことがあったんだな。」





『…うん。』





「自分で立てる?立てなかったら抱っこしてあげるよ。」






『…抱っこがいい。』





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