注射、浣腸、聴診器、お尻ペン。
第28章 お仕置きは手術のあとで
「美優、手術終わったよ。起きな。」
麻酔から目を覚ますと隣に桜庭先生がいた。
『…ん?ここ、どこ?』
「精神科保護室。」
『ほごしつ?あ、』
「拘束させてもらってるよ。」
『おしっこの管が…』
「うん。お仕置きが済むまで拘束させてもらうからね。おしっこは管で出して。」
『管はいやっ…』
「その代わり左手は自由にしてあげてるでしょ?」
『でも、管は…』
『悪い子は誰だっけ?ねぇ?』
『私です…。』
「そうだね。」
『もしかして…お仕置きが終わるまでこの状態が続くの?』
「そうだよ。いつお仕置きしよっか?明日にする?明後日にする?それとも来週がいい?」
『できるだけ早い方が。』
「だったら美優は、"お仕置きしてください"
って、一生懸命おねだりしないと。」
『ええ?』
「でもしばらくは保護室ね。」
意地悪く微笑む、りんたんは少しだけ楽しそうだった。