注射、浣腸、聴診器、お尻ペン。
第31章 黒木先生の特別治療Ⅰ
「美優ちゃん、黒木先生と連絡取れて、すぐに来てくれるって。」
『よかったぁ〜』
「それまでちょっと待っててね。」
トントン
「山口さん、おはよう。どうしたかな?体調悪いかな?」
『先生、来てくれてよかったです。朝からお腹が痛くって。』
「大丈夫だからね。お腹診せてね。服捲るよ」
『…いたぁいつっ。』
「どんな痛みかな?キリキリするの?」
『先に痛み止めの薬がほしいです。』
「痛み止めは、どこが炎症起こしてるのかはっきりするまで待ってて。」
『待てない…薬が、薬がほしい。』
「薬はあげられないの。聴診してみるから膝立てて」
『…いやぁいたぁっ』
膝の後ろに手を入れて膝を立たせてくれた。
「痛いね。お腹触ってくよ。」
触診する手が動くたびに電流が走り、『嫌だっ…痛いからやめて!』と叫んでしまう。
「ちょっと我慢して。」
あまりにうるさいので、先生に少しキツイ言い方をされてしまった。
「ここは痛い?ここは?」
『いやっ、そこ痛いよぉ…やめて』
「山口さん、もしかしたら生理になってて経血がちゃんと外に出てきてないのかもしれない。」
『…はぁ?』
「経血がお腹にたまっちゃって痛いんだと思うよ。」
『せんせい、早く治してください。』
「ここで内診するよ。下着取るからね。腰あげてね。」
私が、無言で壁側を指差すと
「すみませんが、男性の看護師さんは外に出ててもらえますか?」と黒木先生が配慮してくれて、成井さんに退室してもらった。
『よかったぁ〜』
「それまでちょっと待っててね。」
トントン
「山口さん、おはよう。どうしたかな?体調悪いかな?」
『先生、来てくれてよかったです。朝からお腹が痛くって。』
「大丈夫だからね。お腹診せてね。服捲るよ」
『…いたぁいつっ。』
「どんな痛みかな?キリキリするの?」
『先に痛み止めの薬がほしいです。』
「痛み止めは、どこが炎症起こしてるのかはっきりするまで待ってて。」
『待てない…薬が、薬がほしい。』
「薬はあげられないの。聴診してみるから膝立てて」
『…いやぁいたぁっ』
膝の後ろに手を入れて膝を立たせてくれた。
「痛いね。お腹触ってくよ。」
触診する手が動くたびに電流が走り、『嫌だっ…痛いからやめて!』と叫んでしまう。
「ちょっと我慢して。」
あまりにうるさいので、先生に少しキツイ言い方をされてしまった。
「ここは痛い?ここは?」
『いやっ、そこ痛いよぉ…やめて』
「山口さん、もしかしたら生理になってて経血がちゃんと外に出てきてないのかもしれない。」
『…はぁ?』
「経血がお腹にたまっちゃって痛いんだと思うよ。」
『せんせい、早く治してください。』
「ここで内診するよ。下着取るからね。腰あげてね。」
私が、無言で壁側を指差すと
「すみませんが、男性の看護師さんは外に出ててもらえますか?」と黒木先生が配慮してくれて、成井さんに退室してもらった。