注射、浣腸、聴診器、お尻ペン。
第35章 I love you (3)
「あらら。スプーン置いたら食べれないのに。」
『ごちそうさまするの。』
「まだでしょ。パンには手つけてないよ。パンの袋をあけるところから、やってごらん。」
『いらない。ごちそうさまするんだもん。』
「まだだよ。」
りんたんが、パンの袋を破って
食べやすいように一口サイズに
ちぎってくれた。
「パン食べてごらん。」
『ヨーグルトにする。それなら食べれるかも。』
「ヨーグルトはデザートだから最後。先にデミグラスソースとパン食べよう。」
『いらない。』
「しっかりご飯食べて栄養つけないと
よくなるものもよくならないから。さあ」
今度は、フォークを握らされた。
「サラダはどうかな?トマト美味しそうだよ。」
『いらない。』
「キュウリは?」
『いらない。』
「じゃ、どれなら食べれそうなの?」
『いらないのぉ。』
「それはつまり、食べれるけど食べたくないってことだよね。食べられるんだよね?」
『食べれるけど食べたくないの。』
「半分を目標に食べる努力してみよう。」
『いやぁ。もうごちそうさまするの。』
「まだ努力してないのに諦めちゃうなんて美優らしくないよ。フォーク動かして。」
『しつこいよぉ。』
「そりゃあしつこいよ。美優が食べてくれなきゃ貧血が良くならないもん。」
『貧血ならお薬があるでしょ?』
「美優の貧血は、お薬だけじゃどうにもならないの。お薬よりも、まずは食事。」
『ごちそうさまするの。』
「まだでしょ。パンには手つけてないよ。パンの袋をあけるところから、やってごらん。」
『いらない。ごちそうさまするんだもん。』
「まだだよ。」
りんたんが、パンの袋を破って
食べやすいように一口サイズに
ちぎってくれた。
「パン食べてごらん。」
『ヨーグルトにする。それなら食べれるかも。』
「ヨーグルトはデザートだから最後。先にデミグラスソースとパン食べよう。」
『いらない。』
「しっかりご飯食べて栄養つけないと
よくなるものもよくならないから。さあ」
今度は、フォークを握らされた。
「サラダはどうかな?トマト美味しそうだよ。」
『いらない。』
「キュウリは?」
『いらない。』
「じゃ、どれなら食べれそうなの?」
『いらないのぉ。』
「それはつまり、食べれるけど食べたくないってことだよね。食べられるんだよね?」
『食べれるけど食べたくないの。』
「半分を目標に食べる努力してみよう。」
『いやぁ。もうごちそうさまするの。』
「まだ努力してないのに諦めちゃうなんて美優らしくないよ。フォーク動かして。」
『しつこいよぉ。』
「そりゃあしつこいよ。美優が食べてくれなきゃ貧血が良くならないもん。」
『貧血ならお薬があるでしょ?』
「美優の貧血は、お薬だけじゃどうにもならないの。お薬よりも、まずは食事。」