注射、浣腸、聴診器、お尻ペン。
第40章 けんか
*朝の回診
「おはよう美優ちゃん。朝の回診です。」
『おはようございます。』
「気分はどう?夜はちゃんと眠れた?」
『うん。ぐっすり眠れた。』
「よかったね。それじゃ胸の音を聴いてみるから前開けてね。」
私が前ボタンを2つ開けると、「もう1つだけね。」と、言われ胸元がひらいた。
「吸って〜吐いて。もう一度吸って〜吐いて。」
脇坂先生が聴診器を当てるときは、いつも真剣。ちょっとの心音の乱れも聞き逃さない。
「コンコンって咳してみて。」
『コンコン』
「うん。胸の音も心音もきれいで問題なし。もうボタンはめていいよ。」
『うん。』
「次は、お腹の触診するから下着をずらしてね。」
私が、パジャマのズボンを少しだけずらすと
さっきと同じように「もう少しごめんね。」と
言って、腰の位置まで下着をさげた。
「すぐに終わるから膝曲げて、楽にしてて。」
脇坂先生の温かい手が、お腹に触れると
くすぐったいような、だけどなんだか心地いい。
「お腹痛いところない?」
『ない。』
「ここ、コリコリしてる。便秘してるかな?」
『毎日は出ないけど、でも出てるよ。』
「お腹が苦しくなければいいよ。一応、寝る前にお薬処方しておくから飲んでね。」
『はぁい。』
「それじゃ触診も終わりだから下着を戻してね。」
『先生、おしっこの管外してほしい。導尿は苦手なの。』
「それはね、暫くは外せないんだ。1日にどれくらいおしっこ出るか量をはかってるから。」
ベッドの脇に目盛りの付いた蓄尿パックがくくられていて、おしっこがたまると袋が黄色くなる。
『なんかね、うっちさんが蓄尿パックを交換に来るたびに恥ずかしくてたまらないの……。』
「おはよう美優ちゃん。朝の回診です。」
『おはようございます。』
「気分はどう?夜はちゃんと眠れた?」
『うん。ぐっすり眠れた。』
「よかったね。それじゃ胸の音を聴いてみるから前開けてね。」
私が前ボタンを2つ開けると、「もう1つだけね。」と、言われ胸元がひらいた。
「吸って〜吐いて。もう一度吸って〜吐いて。」
脇坂先生が聴診器を当てるときは、いつも真剣。ちょっとの心音の乱れも聞き逃さない。
「コンコンって咳してみて。」
『コンコン』
「うん。胸の音も心音もきれいで問題なし。もうボタンはめていいよ。」
『うん。』
「次は、お腹の触診するから下着をずらしてね。」
私が、パジャマのズボンを少しだけずらすと
さっきと同じように「もう少しごめんね。」と
言って、腰の位置まで下着をさげた。
「すぐに終わるから膝曲げて、楽にしてて。」
脇坂先生の温かい手が、お腹に触れると
くすぐったいような、だけどなんだか心地いい。
「お腹痛いところない?」
『ない。』
「ここ、コリコリしてる。便秘してるかな?」
『毎日は出ないけど、でも出てるよ。』
「お腹が苦しくなければいいよ。一応、寝る前にお薬処方しておくから飲んでね。」
『はぁい。』
「それじゃ触診も終わりだから下着を戻してね。」
『先生、おしっこの管外してほしい。導尿は苦手なの。』
「それはね、暫くは外せないんだ。1日にどれくらいおしっこ出るか量をはかってるから。」
ベッドの脇に目盛りの付いた蓄尿パックがくくられていて、おしっこがたまると袋が黄色くなる。
『なんかね、うっちさんが蓄尿パックを交換に来るたびに恥ずかしくてたまらないの……。』