注射、浣腸、聴診器、お尻ペン。
第40章 けんか
「恥ずかしいかもしれないけど、僕にはどうしてあげることもできないよ。」
先生は、ちょっとだけ渋い顔をした。
「うっちさんも手早くやってくれてると思うんだよ。その時だけ、目を瞑るとかテレビ見てるとか…しててもらえない?」
『わかったよ。脇坂先生にそんなふうに言われたら、そうするしかないもん。』
「おねがいね。」
「うん。」
「それとね、今日から"ステロイドパルス療法"っていうのをするよ。」
『何も聞いてないよ。』
「"ステロイド"っていうお薬を点滴で大量に投与していくからね。」
ステロイド薬は、とてもよく効くが
副作用も多いらしい。
「ステロイド薬の副作用で一番怖いのが感染症にかかりやすいことなのね。つまり、風邪とかインフルエンザとか。」
『そうなんだ。』
「感染症の中でも感染すると重症化しやすいのが、水痘(すいとう)と麻疹(ましん)なんだ。」
『でも私、予防接種してるはずなんだけど。』
「予防接種やってるかもしれないけど、もう一度やっとこうね。」
『え、なんで2回もするの?予防接種なんて大嫌いなのにぃ。』
「ワクチンは、皮下注射だから痛みは
ほんの一瞬だよ。」
『予防接種いやっ。絶対にいやぁーー(泣)。』
「泣くことないのに。予防接種しないとパルス療法できないよ。」
『じゃあしない。しないしない。(泣)』
「こらっ。泣いてもだめだよ。予防接種はどうしてもしなくちゃいけない事なの。」
『…だって…予防接種こわい。こわいもん。(泣)』
「予防接種をそんなに怖がるってことは、まだ先端恐怖症が克服できてないんだね。」
『…うん。(泣)』
「仕方ない。それじゃ美優ちゃんが眠ったら、
こっそりやろうかな?それならいい?」
『やだっ…予防接種はやだぁ…。(泣)』
「寝てる間でも嫌かな?困ったなぁ。」
先生は、ちょっとだけ渋い顔をした。
「うっちさんも手早くやってくれてると思うんだよ。その時だけ、目を瞑るとかテレビ見てるとか…しててもらえない?」
『わかったよ。脇坂先生にそんなふうに言われたら、そうするしかないもん。』
「おねがいね。」
「うん。」
「それとね、今日から"ステロイドパルス療法"っていうのをするよ。」
『何も聞いてないよ。』
「"ステロイド"っていうお薬を点滴で大量に投与していくからね。」
ステロイド薬は、とてもよく効くが
副作用も多いらしい。
「ステロイド薬の副作用で一番怖いのが感染症にかかりやすいことなのね。つまり、風邪とかインフルエンザとか。」
『そうなんだ。』
「感染症の中でも感染すると重症化しやすいのが、水痘(すいとう)と麻疹(ましん)なんだ。」
『でも私、予防接種してるはずなんだけど。』
「予防接種やってるかもしれないけど、もう一度やっとこうね。」
『え、なんで2回もするの?予防接種なんて大嫌いなのにぃ。』
「ワクチンは、皮下注射だから痛みは
ほんの一瞬だよ。」
『予防接種いやっ。絶対にいやぁーー(泣)。』
「泣くことないのに。予防接種しないとパルス療法できないよ。」
『じゃあしない。しないしない。(泣)』
「こらっ。泣いてもだめだよ。予防接種はどうしてもしなくちゃいけない事なの。」
『…だって…予防接種こわい。こわいもん。(泣)』
「予防接種をそんなに怖がるってことは、まだ先端恐怖症が克服できてないんだね。」
『…うん。(泣)』
「仕方ない。それじゃ美優ちゃんが眠ったら、
こっそりやろうかな?それならいい?」
『やだっ…予防接種はやだぁ…。(泣)』
「寝てる間でも嫌かな?困ったなぁ。」