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注射、浣腸、聴診器、お尻ペン。

第41章 透析*初日のできごと(1)

あおくんの診察が終わり、透析室のベッドに横たわると、やっと脇坂先生とふたりきりになれた。







「美優ちゃん、あおくんの前で
だいぶ緊張してたねぇ?」








『私、葵先生と上手くやっていけるかな?
なんかクールって言うか…。』










「あおくんがクール?(笑)」









『だって。メガネの奥が冷たいんだもん。』








「そうかなぁ。」








『私、葵先生といい関係築けるかな。透析よりもそっちが心配だったりするの。』








「あおくんは、患者さんを冷たくあしらったり
意地悪したりするような人じゃないよ。
とっても尊敬できるお医者さんなんだから。」







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