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注射、浣腸、聴診器、お尻ペン。

第44章 2度目の透析★

翌日の午後『行きたくない』と渋る私の手をひいて、2Fの透析室まで連れてこられた。







それでも自動ドアの前で、踏ん張って動こうとしなかった。








「美優ちゃん、この先はひとりで行くんだよ。」







『先生は…ついてきてくれないの?』







「そう。ここでお別れ。」







『一緒がいい。一緒にいこう。』







「いいから行って。ファイトだよ。」







背中を押されて、自動ドアがひらくと
前回と全く同じ光景があった。








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