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注射、浣腸、聴診器、お尻ペン。

第44章 2度目の透析★

あまりにもお仕置きが厳しくて
ついに泣き出してしまった。







「それは泣いたら許してもらえることなの?」








『ううん。そんなこと思ってない。でも、どうしたら許してもらえるのか分からなくて。(涙)』








「泣かなくても許してあげるよ。
その代わり、「痛い・やだぁ・やりたくない」は
今後、一切禁止。真面目に透析治療に取り組むと誓えるならば。」









『誓います。』







「よし、それじゃあお仕置き終了でいいよ。」








『本当に終わり?よかったぁーー。』









「ホッとしてる場合じゃないぞ。今日はあと2時間半しか透析できないから、足りない分は明日に持ち越し。」









『ええ?明日も?』









「文句あるの?」









『ないです。』









「明日も透析室で待ってるからね。」









『はぁい。』










17:00に今日も脇坂先生が
お迎えに来てくれた。








「美優ちゃん」






ベッドに座ると、お尻が…いたたた








「今日あおくんに、お尻叩かれたんだって?
その事を聞いて驚いてるんだけど。」









『それはあの…。』











「痛かった?お尻みせてごらん。」









『みせるの…?』








「いいから見せて。」








仕方なく、ズボンと下着をずらした。








「これ、かなり痛かったでしょ?真っ赤に腫れて
ミミズバレができてる。」








道理で、お尻が痛いはずだわ。







「だけどね、どんなにお尻が痛くても、透析機器に勝手に触れた美優ちゃんが悪いよ。」








『たっぷり叱られて…猛反省してます。』







「もう二度とそんなことしちゃ駄目だよ。
わかった?」








『わかった。』







「それじゃ車椅子でお部屋に戻ろう。お部屋に戻ったら、冷たいタオルを当てて軟膏塗ってあげるから。」







「うん。」







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