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注射、浣腸、聴診器、お尻ペン。

第9章 発熱

★夜の回診


トントン



「こんばんは。夜の回診です。どうかな?少し落ち着いたかな?」




『別に』





「ちょっと顔が赤いね。お熱があるんじゃないかな?」




『熱なんてないよ』





「お熱があって機嫌が悪いんだね。はからせてくれる?体温計はさんで」




『いやだ』




「お熱がありそうだから体温計はさんで」




『わかったよ。体温計ちょうだい』




「透析の話がショックだったのかな。それでお熱が出ちゃったのかもしれないね」





『まぁ、それっぽいよね』





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