注射、浣腸、聴診器、お尻ペン。
第11章 真夜中の空腹
朝8:00
毎朝同じ時間に食事が配膳されてくる。
一人暮らしでコンビニやオリジン弁当に頼りがちだったら食生活が、急に充実しはじめた。
一日28品目なんて病院食じゃなきゃできない。
作ってくれた人に感謝しながら、毎食有り難くいただいていた。
なのに、今朝の食事は美味しくない。
メニューは、ロールパンとオムレツとサラダとスープとゼリー
いたって普通のメニューなはずなのに、頭で想像する味と全く違う…
「朝ごはん食べれてないね」
朝の回診に来てた脇坂先生に指摘された。
『…うん』
「お腹空かないの?それとも吐き気がするとか?」
『そうじゃなくて味がおかしいの』
「ああ、そっちか。どんな味がする?」
『甘酸っぱい』
「それは困ったね。でもまぁ暫く様子をみてみよう。夕食後にどれくらい食べれたか聞くから」
『…わかった』
「そんなに落ち込まないの。顔上げて」
『…うん』
「病は気からだよ。なるべく笑ってよう」
毎朝同じ時間に食事が配膳されてくる。
一人暮らしでコンビニやオリジン弁当に頼りがちだったら食生活が、急に充実しはじめた。
一日28品目なんて病院食じゃなきゃできない。
作ってくれた人に感謝しながら、毎食有り難くいただいていた。
なのに、今朝の食事は美味しくない。
メニューは、ロールパンとオムレツとサラダとスープとゼリー
いたって普通のメニューなはずなのに、頭で想像する味と全く違う…
「朝ごはん食べれてないね」
朝の回診に来てた脇坂先生に指摘された。
『…うん』
「お腹空かないの?それとも吐き気がするとか?」
『そうじゃなくて味がおかしいの』
「ああ、そっちか。どんな味がする?」
『甘酸っぱい』
「それは困ったね。でもまぁ暫く様子をみてみよう。夕食後にどれくらい食べれたか聞くから」
『…わかった』
「そんなに落ち込まないの。顔上げて」
『…うん』
「病は気からだよ。なるべく笑ってよう」