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注射、浣腸、聴診器、お尻ペン。

第11章 真夜中の空腹

「内田くんに用があるの?」





『用っていうか…』





「彼は今、休憩中だから僕が代わりに聞くよ」





えっ、脇坂先生が?


お腹が空いてて、内田くんが戻ってくるまで待てないし、背に腹は代えられないかぁ。


勇気を出して、いや恥を忍んで言うしかない!





『お腹が空いたーー』






脇坂先生が「はあ?」って顔をした。





だってしょうがないじゃん!






『だってしょうが…』まで言いかけて
お腹が、グーーーーーって鳴った。




グーって音は脇坂先生にもしっかり聞こえてた。



先生がクスッって笑った。








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