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注射、浣腸、聴診器、お尻ペン。

第15章 白い鳥かご

翌朝の回診の最後に
脇坂先生は、少し寂しそうな表情で
「これで一旦、僕の診察は終わり。」
と言った。




『…そうですか。お世話になりました。』




「精神科の先生と話してみて。」




『…はい。』





優しかった脇坂先生の態度が、急に変わってしまったことがショックだった。




そうさせてしまったのは私だけど。





脇坂先生が部屋を出て行ってから
大きなため息をついた。





もう、どうでもいいやーー







午後、精神科の医師と男性の病棟看護師がやってきた。









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