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気象系黄色ちゃん受けの短編集

第1章 180゚(SN)

Sside




「ねぇねぇ、教科書持ってないでしょ?」


「ああ?」


「見せてあげる。」


「俺勉強する気ねーし。」




久々に席替えしたと思ったら
隣の奴がウザいくらい喋りかけてくる。



人当たりってのが良くて誰にでも優しーけど
俺には構うなっての。



だいたい学校の前通りかかっただけで

バイクに乗るなだの学校に来いだの
教師が大人数でうるせーんだよ。


めんどくてとりあえず教室来たけど
昼になったらぜってー帰ってやる。




「ねぇ、なんて呼んだらいいの?」




「は?別にお前俺の事呼ぶ用ねぇーだろ。」




俺にダチなんてのはいねえ。



誰とも戯れたくねぇーし
仲良くするとかうざってぇ。



何も信じてねえし
1人でタバコ吸う方が楽。






第一あんなちっちぇ男に興味ないっつーの。



俺は可愛い女の子が好きなんだよ。






あーもうこれ以上ここにいたら
またあいつに話しかけられそうだな。





クラスの奴らも俺の事見てビビってるし

さっさと屋上行くか。








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