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気象系黄色ちゃん受けの短編集

第1章 180゚(SN)


「おい櫻井!久しぶりに来たのはいいが
きちんと制服着ろ!評判悪くなるだろ!」


「うるせー何着たって馬鹿なんだからいいだろ」



よりによって職員室の前で怒鳴ってくるなんて
うちの教師やっぱヤベー奴だわ。

次話しかけられたらマジぶっ○すからな。







あぁーやっぱり屋上はいいな。


誰も来ねぇしタバコ吸えるし。




まぁ立ち入り禁止なんだけとな。



そんなこと気にしてたら楽になれねぇよ。







ガチャッ




誰だ?




だりぃー教師だったらタバコ取られるわ。






と、思ったら制服着てんな。






「あぁーまだここにいたんだぁ」






「ったくなんだよお前は」





さっきのちっちゃいガキ。




俺の休み時間まで奪う気か?

いい加減諦めろや。

てかこんなちっちぇーガキ殴り倒して
呼び出し食らいたくねぇーんだよ。



手が出る前に俺の前からいなくなってくれ。



こんな俺と絡もうとするんじゃねぇ。




「なんの用だよてめぇ」



「さっき先生が櫻井くんのこと探してたよ?」





「大きなお世話だ」





「櫻井くんが屋上に向かうの見たんだけどね、」






「は?まさかてめぇチクったんか?」





「知りませんって言っといたよ」






良かったァ





たまには気が利くじゃんコイツ。








「あっねぇねぇ、ご飯食べた?」






「食ってなきゃ悪いんか?」







「もー、そんな言い方ぁ…」






そう言って俺にパンを渡してくるガキ。





「あげる。」






「あのなぁ、ちっちゃいガキはたくさん食え」






「櫻井くんこそ食べないと元気でないよ?」






「元気ねぇように見えるか?」







「うん…ひとりぼっちで寂しそう」






「…は?」







「ほら、じゃあ半分こしよ?ね?」





「分かったよ…」






俺はずっとひとりが楽だと思ってたけど…






ひとりって寂しいのか?






誰かと絡んでたって

いつかめんどくさくなるじゃねーか…





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