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気象系黄色ちゃん受けの短編集

第4章 もしかして…な朝(MN)

Mside



目覚まし時計の音で目が覚める。


寝起きは悪いけど今日はすっきり起きられた。

眠りの周波が良かったのかもなーとか思いながら
頭元の目覚まし時計に手を伸ばす。




顔の所まで腕を上げたとき、肘が何かに触れた。




ん……?




布団にしては硬い

それになんか暖かいしすべすべしてる。




まるで人の肌………



え、



嘘だろ……?




眠い目を擦ってよく見ても

今目の前に見えるのは人の背中だ。



綺麗で白くて細い。






誰…?



まさか俺お持ち帰りしちゃった…?




いやいやそれはさすがにない。



そんな理性失うほど飲まねぇし。




そもそも、

昨日はメンバーと飲んで夜遅く帰宅したんだぜ?





てことは…





恐る恐る視線を上に向けると

黒髪の短髪だった。





もしかして……






ニノ!?!?




いやなんでだ?


なんでウチにニノがいる?


しかもベッドにだぞ??





状況が飲み込めなくて
とりあえず起き上がる


けど、


なんと俺は服を着ていない…!!



えっ、ベッドの周りに服が散乱してる…



ニノの服も…パンツまで…




いやいやいやいや…まさか…ね?


ありえないよな??





ニノがモゾモゾと動く…



起きたのか?





振り返ってこっちを見たニノと目が合うが
言葉が出てこない。




「あ………おはよう……」



「おはよう潤くん……」




「あ、あのさ……」



「……?」


「昨日…その…俺、なんかしたかな……?

あ、いや……ホントごめんだけど…

なんも覚えてなくて……」



「覚えてないならいいよ…俺も忘れるから…」



えぇっ、やっぱり俺やらかしたのかっ!?



ニノを!その、抱いちゃったのかァ!?




シャワー借りるねって
全裸で恥ずかしそうに部屋を出ていくニノ…




去り際に

「気持ちよかったよ」



と言い残してった。





あぁ…俺はなんてことをしちまったんだ…!!




しかも忘れるなんて最低じゃんか…!!






思い出すのも怖いけどな…


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