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果てなき場 ~ boundless field ~ ①

第2章 神の宮殿

波動とはエネルギイが輪のように閉じて回っていることでです 超生命体とは静電エネルギイが輪 円 の形で回っている生命体で 心があり知覚は演算に近く空間を位相点 グリッド点 でとらえることが知覚であってそれを演算によって解析し認識します そのグリッド点は原子より細かく原子を直接知覚することができます わたしの計算機 コンピュウタアともいいますが演算の仕組みは超生命体の知覚の仕組みをうつしたものです 超生命体は今から約三千三百十九年まえから麦を静電エネルギイで細かく挽いて内にとりこみ少しずつ組成を物質元素に変換していったのです
別の言い方をすれば肉体化していったとゆうことです 千二百年ほどで超生命体から超人類にかわりました 超人類は普通の人類と違い男は二十二年で女は二十年で成体となり老化はなく寿命がくるまで同じままをたもち歳をとることはありません また感染症に罹ることもありません 日本は島国で八つの島からなりその一つに九州と呼ばれる島があり 耶馬渓と呼ばれる普通の人類が国定公園として秘境の地として人は住んでいないところと思われていますが 超人類は耶馬渓にラビリアを留めて暮らしています」
「ラビリアは飛行する乗物でもあると良子は言っていたけれど それは鳥のように空をとぶとゆう意味なのか」
「そうです」
「超生命体は静電エネルギイと感応することができました 模式すると人が体を動かすことがおもいのままであるように静電エネルギイが心で思ったとうりになるとゆうことです 具体的には高い静電エネルギイを最も効率よくえるには窒素原子を電離させますが 心で電離しろとおもうと窒素原子の一番外側の軌道の電子 d電子とも言いますが 軌道をはなれ正 プラスの静電気が生じます 効率から普通は四つのd電子が軌道から外れます 肉体化した超人類は感応は失われましたが祖先の超生命体の感応を静電エネルギイ感応装置を作ることによって補い万能のエネルギイ源としています ラビリアの飛行も静電エネルギイ感応によって可能にしています 地球の大気の七十八パアセントは窒素ですが この星の大気も地球によく似ていますから 静電エネルギイ感応装置は全く問題なく使えます」
ラウンジから見える外はすっかり陽がおちている.
群青色の夜空に星が瞬く.
〈ジサンとオルデは無事でいるだろうか〉
夜空を見ながらゼルバはふと二人ことをおもった.

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