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俺の変カレ

第3章 俺の変カレ2

「最近、彼氏できたんです」

「どんな?」

海堂は洋太がゲイでドMであることを知っている。

「普通の人です」

「ノンケってこと?」

「ゲイですけど……」

「なるほど、彼氏はSじゃないんだ」

海堂は洋太が言わんとすることを汲み取った。

「まあ、そんなところです」

「それで?」

言葉に詰まっている洋太を海堂が茶化す。

「勃たないんです……」

洋太は至極小さな声で言った。

「へー」

洋太はこの場で相談をしたことを後悔した。近くの席に座っている客は皆話に夢中になっているが、どこで誰が聞いているかわからない。

「この話は後にしませんか?」

「後にしたら聞かない」

「でも、周りに聞かれたら嫌ですしっ」

「大丈夫だって。誰も僕達の話なんて聞いてないから」

海堂のニヤニヤがまた始まった。こうなったらもう、ここで話すまで面倒くさくなる。洋太は腹を括った。

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